昭和初期の甲州民家のコンクリート基礎と土台です。
この頃のコンクリート基礎は、言うまでもなく無筋でしょう。
ただ、現在のようなポンプ車による圧送をしていないので、現場練りで密実な(硬い)コンクリートとなっています。
一部ハツるのに大変だった、と松木 久さんが言っていました。
基礎は、上屋の主要な通りに入っていました。
土台の継手は追掛け大栓継ぎで、込み栓は角栓ではなく、丸栓。
電動工具はない時代なので、人力による錐(ボールト錐)などで穴を空けていたはず。
現在ではロータリー加工機で簡単に丸栓を作れますが、昔はどうやっていたのでしょう?
土台の成の中心軸から、丸栓を上下にズラしているところも、現在の追掛け大栓継ぎとの違いを感じます。