外観は、切妻平入り、落棟をそのまま葺き下ろし、虫籠窓は無く建ちの低い厨子二階。
表構えが、揚見世 / ばったり床几 + 蔀戸タイプで、跳ね上げ大戸、子持ちの奈良格子とバラエティ豊か。
普段は揚げているばったり床几を下ろして、蔀戸をパタパタと折り上げて吊ることができます。
見ることはできませんでしたが、郵便ポストの右隣りの柱が取れるそうです。
障子を開け放しているところを撮影し忘れ、残念至極。
奈良町の中でも最も素晴らしい重要な遺構で、これは一見の価値ありです。
内部も見どころたくさんなのですが、コーフンしていてあまり撮影していなかった。
一般公開されていませんが、特別に内部も見せていただけました。
正面の外観
全て閉じられ、防御の体制。
夜間など防犯性が高い状態。
落ち棟の壁際の詳細
揚見世(あげみせ)/ ばったり床几(しょうぎ)
下ろすと、商品棚になったり、ベンチになったり。
吊り上げた蔀戸(しとみど)
何かの拍子に、急に落ちてこないか心配?
揚見世 / ばったり床几の束石
束の木口を水から守りつつ、土間からの出を最小限にして邪魔にならないようにするなど、足元への細かい配慮が素晴らしい。