ジャッキアップも曳家も派手な工事で注目されがちですが、曳家の本当の見どころは定着(据え付け)作業なのです。
今回は、256㎡(77.6坪)の建物に、新旧合わせて95本の柱のホゾを、土台のホゾ穴又は梁下へのホゾ穴へ、同時に入れ込む必要があります。
土台天端は概ね平らですが、独立柱があったり、柱を建てておいて梁下に柱を入れたり、場所によってレベルが違うので、柱を入れ込むタイミングが微妙に違って、とても難しい工事なのです。
曳家の石原組さんだけではなく、基礎屋さん、大工さん、元請けの川上建設さんらの連携が非常に重要です。
昔は、定着の前日に心配で、建物が崩壊するという悪夢にうなされたこともありました。(その工事も無事完了しました)
最近は、石原組さんを信頼しきっているので、心配で眠れないということはありません、ぐっすりです。
真ん中の柱が浮いていますが、この後きちんと下りています。